MatchingMapは、求人施設や求職者オブジェクトのレコードにGoogle Geocoding APIで取得した地理位置情報(緯度・経度)を保存する地理位置情報取得バッチを提供しています。
※ 本機能は、Salesforce標準のデータインテグレーション機能を使用する場合は使用する必要はありません。
- 1. 地理位置情報取得バッチの設定画面
- 2. 地理位置情報の検索に使用される住所項目
- 3. 地理位置情報を保存する項目
- 4. 地理位置情報取得結果の保存
- 5. 地理位置情報精度の保存
- 6. 地理位置情報取得バッチ定期実行の有効化
- 7. 地理位置情報取得バッチを即時実行する
- 8. 特定のレコードを地理位置情報の取得対象にする
- 9. 地理位置情報取得バッチ完了通知の設定
1. 地理位置情報取得バッチの設定画面
地理位置情報取得バッチの定期実行は、「MatchingMap」アプリケーションの「MatchingMap管理」タブ内の「データ管理」タブから設定します。
2. 地理位置情報の検索に使用される住所項目
Google Geocoding API実行時にパラメータとして渡す住所の値は、オブジェクト設定タブの「求人施設オブジェクト設定」または「求職者オブジェクト設定」の「住所項目設定」で設定した「住所項目」または「住所(テキスト)項目」の値を使用します。
または
3. 地理位置情報を保存する項目
地理位置情報は、「オブジェクト設定」タブの「求人施設オブジェクト設定」または「求職者オブジェクト設定」の「住所項目設定」で設定した、「住所項目」または「地理位置情報型項目」に保存します。
または
4. 地理位置情報取得結果の保存
Google Geocoding APIで地理位置情を検索した結果は、「オブジェクト設定」タブの「求人施設オブジェクト設定」または「求職者オブジェクト設定」の「位置情報取得結果を保存する項目」で設定した項目に保存されます。
地理位置情報の取得に成功した場合は「OK」がセットされ保存されます。エラーの場合はエラーメッセージを保存します。エラーメッセージは最大255文字ですので、テキスト型で文字数255の項目を作成してください。
地理位置情報取得結果はメールで通知されますが、メールに含まれるエラーのレコード数は100件までです。それを超えるエラー以上ある場合はこの地理位置情報取得結果に設定した項目で検索し、各レコードの住所の値を見直します。
また、地位位置情報取得結果項目は、地理位置情報取得バッチを即時実行する際、対象レコードの絞り込みにも使用されます。地位位置情報取得結果項目の使用については即時実行か定期実行かによって異なります。
5. 地理位置情報精度の保存
Google Geocoding APIから取得した地位位置情報の精度をレコードに記録します。精度はレポートなどで表示し住所の見直しに使用できます。
地理位置情報精度を保存する項目は、「オブジェクト設定」タブの「求人施設オブジェクト設定」または「求職者オブジェクト設定」の「位置情報の精度を保存する項目 」で設定します。データ型はテキスト型で文字数255の項目を作成して設定ください。
地理位置情報精度を保存する項目には、以下のいずれかの値がセットされます。
- 「ROOFTOP」: 正確な地理位置情報。住所の番地まで特定できた場合。
- 「RANGE_INTERPOLATED」: 2番目の精度、交差点など正確に特定可能な2地点から補正された近似値。
- 「GEOMETRIC_CENTER」: 特定可能な道路や地域の中心点。
- 「APPROXIMATE」: 曖昧な結果。住所の見直しが必要。
- 「ZERO_RESULTS」: 住所から地理位置情報が取得できなかった場合 (※)。
※ 地理位置情報精度の値はGoogle Geocoding APIの応答に含まれる「geometry.location_type」の値を保存していますが、「ZERO_RESULTS」のみ異なり「status」の値をセットしています。
6. 地理位置情報取得バッチ定期実行の有効化
地理位置情報取得バッチの定期実行を有効化するには、「求人施設の地理位置情報バッチ設定」または「求職者の地理位置情報バッチ設定」の「5分毎の位置情報取得バッチ定期実行の有効化」のスイッチをオンにします。
定期実行間隔は5分毎固定です。
定期実行の場合、以下の条件に合致するレコードを対象にGoogle Geocoding APIから地理位置情報の取得を試行します。
「住所項目」、または「住所(テキスト)項目」に対して、項目履歴管理を有効にしている場合
- 前回実行日時以降に住所項目が変更されたレコード
※ 住所項目にテキストを返す数式を指定している場合、数式から参照される項目に対して項目履歴管理を有効化しても変更を捕捉できません。
「住所項目」、または「住所(テキスト)項目」に対して、項目履歴管理を有効にしていない場合
- 地理位置情報結果項目に設定した項目の値が空のレコード
※ 住所項目が変更された場合に地理位置情報結果項目を空にするフローを実装するなどすると便利です。
初回実行時は住所を持つ全レコードに対して実行されます。Matching Mapで利用しているGoogle Geocoding APIは1000件につき$5の費用が発生します(詳細)。ご注意ください。
7. 地理位置情報取得バッチを即時実行する
地理位置情報取得バッチを即時実行するを即時実行することもできます。MatchingMap導入時にすぐに地理位置情報取得を試したい場合や、地理位置情報取得に失敗したレコードの住所を修正して再実行する際にご利用ください。
即時実行するには、以下の「即時実行」ボタンをクリックします。
即時実行時は、以下の条件を満たすレコードが地理位置情報を取得する対象となります。定期実行時とするレコードの絞り込み条件が異なりますので注意ください。
- 「地理位置情報取得結果」に指定した項目の値が、空またはエラーステータのレコード
- 「地理位置情報取得結果」の項目が設定されていない場合は住所を持つ全レコード
初回実行時は、定期実行と同じく住所を持つ全レコードに対して実行されます。
8. 特定のレコードを地理位置情報の取得対象にする
地図にプロットするレコードがオブジェクトに含まれるレコードの一部である場合、「オブジェクト設定」の「地図上にプロットするレコードかどうかを表すフラグ項目 」を設定することで対象レコードを絞り込むことができます。
地理位置情報取得バッチも「地図上にプロットするレコードかどうかを表すフラグ項目 」が設定されている場合、設定されている項目の値が「チェックあり(true)」のレコードのみ対象とし地理位置情報の取得が実行され、不要にGoogle Geocoding APIが呼び出されることを防ぎます。
9. 地理位置情報取得バッチ完了通知の設定
デフォルトでは、地理位置情報取得バッチは処理完了時に処理対象レコードが1つ以上存在した場合には成否に関わらず実行者に完了通知のメールを送信します。
すべてのレコードが正常だった場合のメールを通知が不要であれば、「通知設定」の「地理位置情報バッチ正常完了時も通知メールを受け取る」を「オフ」にします。